~9指標中、主要3指標をはじめ6指標が悪化、売上高DIも悪化に転じる結果となった~
(平成27年9月末現在)
平成27年10月20日 発表
全国中小企業団体中央会
《概 要》全国中小企業団体中央会
9月のDIは、主要3指標をはじめとする全指標が悪化し、中でも景況DIは前月比でー5.3ポイント、また売上高DIもー7.2ポイントと大幅に悪化する結果となった。
中国経済の停滞に伴う外需の減退が拡大していることに加えて、天候不順や物価上昇による倹約志向の高まりが実需を低迷させており、また労働力不足・人件費の負担増といった雇用環境も相俟って、中小企業の先行きは予断を許さない状況にある。
9月の調査結果の概況
【前年同月比DIの動きとポイント】
1.9月のDIは前月比で9指標中全ての指標が悪化。
2.景況、売上高、収益状況のDIは前月に引き続いて下落し、特に景況ならびに売上高の各DIは5ポイント超で大きく悪化した。
3.景況DIにおいて、19業種中16業種の数値が悪化しており、製造・非製造業を問わず非常に厳しい経営状況にある。
【情報連絡員からの報告のポイント】
・天候不順や原料高に伴う物価上昇の動きが出ており、それが非製造業を中心に実需を急速に縮小させている。また実質賃金が低下する中で消費動向の節減・倹約化も一層強まっており、長期連休でも必需品以外の消費が奮わないだけでなく、業務稼働率の低下も重積し、さらなる売上低迷を招いている。
・内外ともに全般的な需要収縮・デフレ基調の状況下で人手不足も発生しているが、他方では最低賃金の上昇等による負担増加や途上国との低賃金競争の流れもあり、TPP を含め、生産増進が内需拡大と連動しにくいグローバルな経済構造下では、雇用環境そして企業経営の安定化が容易ではなくなり、今後の景況感を大きく悪化させている。
詳細は、「平成27年9月の中小企業月次景況調査」
全国中小企業団体中央会のホームページにてご覧ください。
(http://www2.chuokai.or.jp/keikyou/kei1509.pdf)
本調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員〔中小企業の組合(協同組合、商工組合等)の役職員約2,600名に委嘱〕による調査結果です。
調査の対象は、情報連絡員が所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)です。
本発表資料のお問い合わせ先:全国中小企業団体中央会担当 経営支援部
(http://www.chuokai.or.jp/)